覗き込むとそこには無数の出目金。
出目金とノーマルサイズの比率がおかしい。
誠は尋ねる。
「こんなに出目金仕入れるなんて、やるね大将」
大将は答える。
「そういう店だからね。まぁよく見てごらんよ」
誠は何がなんだかわからず、もう一度水槽を覗き込む。
「う、うわぁ」
一瞬の出来事だった。
誠の両足は尾びれとなり、体がどんどん小さくなっていくのがわかる。
気付いた頃には遅かったのだ。まさか自分が出目金なんぞになるとは。
そうやって出目金にされていったんだ、この街の人々は。
こうして誠は出目金として生きることになった。
全ての始まりである。
序章 ~完~
次回、『サンサン通りで会いましょう』
まさや
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